2018
Apr
06
2
HORI ファイティングエッジ刃 レビュー|ノアール配置のハイエンドアケコン

「戦うための刃」と名付けられたアケコン、HORIのファイティングエッジ刃を入手しました。同社のRAP.VやRAP.Nに比べると若干高めの価格設定で、売値で2万円を超える高級アケコンです。
最近は格ゲー熱が高く、対戦とトレーニングモードのロード待ちが億劫だという理由だけで、大枚はたいて2台目のPS4を購入してしまいました。サブのPS4でトレモを起動しながらメインで対戦という環境でプレイしています。先日入手したRAP.Nをサブ機やSwitch用にして、刃をメインアケコンに据えようという算段、主にストリートファイターVとギルティギアXrd Rev.2をプレイしています。
筐体のデザイン
正直クールなデザインに「やられた」。アルミの天板がカッコイイ!もうそれに尽きます。冬場は冷たすぎて手が置けないほど、アレ?アレレ?幸いにも裏面には滑り止めパットが付いているので膝置きのひんやり感はないが天板がほんと冷たい。まさにクール!(褒めてない)
天板上にはレバーと8ボタン、PSボタン、Optionボタンのみとシンプルな作り。RAP.Nと同じノアール配置ですが、重さと横幅があるので、ゲーセン筐体でプレイしているような安定感があります。特に膝置き時はVやNに比べて重さのバランスが格段に良い。広いので台パンもしやすいwww
操作性はNと変わらないかと思いきや、体側にくる筐体の長さが違うので結構違います。測ってみるとRAP.Nが×ボタンから天板端まで10cm程度なのに対して、刃では14cm近くありました。刃は若干手を伸ばしてレバーを握る感じになるのでそれが操作感にも影響します。ゲーセンの筐体では10cmよりさらに短いことが普通なので、ゲーセン慣れしている人ほどこの違和感を感じると思う。個人的には1ヶ月使っても未だに若干気になるポイントなので、できれば購入前に実機を触れて確かめておいた方がいいと思います。
その他のボタン類は右側面にShare、L3、R3。背面にタッチパネルが備え付けられています。正直なところトレモで頻繁に使うのでRAP.NみたいにShare、L3、R3ボタンは天板に置いて欲しかった。デザイン重視で横にいっちゃったのかな?側面ボタンは手探りで押さないといけないので、この点は残念。恐らく慣れるまではポジションリセットしようとして頻繁にスクリーンショットを取る羽目になるでしょう。
また、イヤホンマイクの口は前面にありますが、ボタンの連射機能が付いていません。連射はあっても絶対に困らないのですが、連射装置を外して応答速度を高めたのかもしれないので(RAP歴代最速の遅延らしい)何とも言えないところ。
ただし、PS3で使えないのは明らかにマイナス。まだまだPS3やPS3でPS1のゲームも遊ぶので刃で遊べないゲームは多い・・・。とても残念。ちなみに変換器経由でSwitchでの使用はバッチリOKでした。
レバーとボタンの操作性
レバーとボタンはRAP.VやNと同じ2017年HAYABUSAタイプ。ボタンのみ特注の銀枠仕様になっています。このボタンの見た目がとてもカッコイイ!残念ながらレバーボールは標準の黒のまま。操作感はどちらも刃用に改良されたような感じはなく、恐らくRAP.VやNと同じパーツでしょう。左記の製品からは違和感なく移行できます。まあ、あまり頻繁にパーツの操作感を変えられても困るので、これはこれで良いかと思います。
2017年HAYABUSAレバーはすこぶる使いやすい。個人的な感想としては、三和より反発力がありセイミツに近い重さながら、セイミツよりニュートラルから各方向に傾けた時に認識されるまでの距離(ストロークと呼んでいる)が短いと感じます。ようは、ちょいちょいと操作しただけでもしっかり狙った方向に入力されるので、STGでのちょい避けがしやすく、ザンギのスクリューのような長いコマンドが失敗しづらい。ただし乱暴に操作すると「入れてねーよ」みたいな入力が多くなります。熱くなっても左手はクールに操作したいところ(だから天板が冷たいのか?まさかねw)
よく話題に挙がる斜め方向の入力に関しては、HAYABUSAはセイミツ同様ニュートラルから正確に入りますが、三和は少しアバウトで「横→斜め」のように化けやすい。三和の方が低空ダッシュがやりやすいと言われる点やSTGで三和は使いづらいと言われる理由は、この違いじゃないかと思っています。HAYABUSAやセイミツでは「斜め→N→右」のようにしっかり入れないと低空ダッシュは出ません。あと、とても個人的だけど、頻繁に使うエルフェルト の「左→右」または「右→左」コマンドが、三和だと波動コマンドに化けやすく、セイミツだとストロークが深いので抜けやすく、HAYABUSAはしっかり入るので気に入っています。ノリノリのトラヴァコンボ中での入力ミスはどっと疲れるのでね。
※なお、2015年頃までの隼レバー(漢字表記のもの)は斜めが抜けやすく、レバーを離した時に逆方向への誤入力がされやすく、お世辞にもいいものではなかったです。2017年HAYABUSAレバー(英字)とは違う物なので中古で買うときなどはこの辺も気にするといいでしょう。
ボタンの方は端が下がったデザインで反発力もトップクラスに高く、それでいてストロークは短い。そのためコスリはかつてないほどやりやすく、指を置いただけで誤入力されることもなく、押したらすぐに反応します。
難点は相変わらず三和ボタンに比べて打音がかなり大きいので、夜中に家族の目を盗んでプレイする我が家では静音化が必要なレベル。静音タイプの銀枠ボタンが欲しいところです。あとはボタン押しっぱのときの反発力が強すぎて指が疲れます。こちらは弾幕系STGで右手薬指でボタン押しっぱすると特に顕著です。ただし、これはセイミツボタンでも同じなので、左利きで右手の力が弱い自分だけが感じる問題かもしれません。とは言え三和ボタンはゆるぬるなので指は疲れづらい。あと静か。
メンテナンス
伝統的な保証シールを剥がすことで、+ドライバー1本で開けられます。筐体裏の色に合わせて黒ネジが使われている点は、細かいところまで気を配っていると思いました。中が広いのでメンテナンスは楽な方です。

レバー受けはRAP.VやN同様、セイミツレバー用の2点どめのネジ穴もちゃんとあります。三和レバーはHAYABUSAレバーと同じ4点止めでもちろん使えます。HORIのアケコンは他社製品がちゃんと使えるようにしてくれているのは本当に有難い。ただ、Optionボタンを三和の24mmに交換しようとしたら、スカスカで上手くはまりませんでした。ここだけは少しサイズが異なるようで交換は断念。
※セイミツのネジ式ならいけました。
色々な組合せで試した結果、2017年HAYABUSAレバー(標準のもの)に三和のクリアボールを取り付け見た目をアップし、打音がかなり小さくなる三和の静音ボタンという組み合わせで使用中。悪くない。むしろとてもイイ!
さいごに
刃は素晴らしいアケコンですが、もしRAP.VとRAP.N、刃のどのアケコンがいいかと聞かれたらRAP.Nと答えます。それほどRAP.Nの重量、配置、機能、価格のバランスがとても優れています。
刃はいい意味で尖っている製品。
まさに「戦うための刃」
その高級感は部屋に飾っておくだけでも所有欲を満たしてくれるので、対戦に対するモチベーションも上がってきます。どうでも良さそうで結構重要。何しろ格ゲーほどやる気を削がれるゲームは他にないのだから・・・。
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