2018
Aug
23
17
アケコン比較「レバー編」|三和、セイミツ、HAYABUSAの違い
ゲーム好きというかアケコン好きじゃないか?と自覚のある今日この頃。様々なレバーとボタンを試しながら、ああでもない、こうでもないと試行錯誤しています。
個人的な主観を少しまとめてみます。
まずは「レバー編」

硬さ レバーを倒したときの硬さ
安定 正確な入力のしやすさ
静音 静音性能
遊び レバーを倒して認識されるまでの距離
◾️三和レバー JLF-TP-8YT
90年代後半からのゲーセン筐体に広く採用されている業界標準と言ってもいいレバーです。格ゲーの多いALL.Net P-ras MULTIやNESiCA筐体も基本はコレです。
アケコンでもRazer PantheraやMad Catz TE2+、QANBA Obsidian、Victrix Pro FSなど有力アケコンのほとんどに採用されています。2014年頃まではHORIのRAPシリーズにも採用されており、三和パーツが搭載された製品にはSAという型番が付与されています。
硬さ ◯
安定 ◯
静音 ◯
遊び 普通
三和レバーは比較的柔らかめで、慣れるとコマンド入力がとても速くなります。その分少しだけ安定性が欠けていて、斜め入力時などに他の方向にも入りやすい傾向が若干あります。そこそこ静かで遊びも充分あり、バランスは随一なので格ゲープレイヤーなら一度は試して欲しいレバーです。
なお、別売の八角のガイドプレートやOTTO DIYなどカスタムパーツも販売されており、カスタムの自由度が高いのも特徴です。
◾️三和静音レバー低反発 JLF-TPRG-8AYT
家庭での使用を考慮した三和の静音モデルです。マイクロスイッチの代わりに磁気スイッチを採用しています。
硬さ ×
安定 △
静音 ◎
遊び 大きい
単純にスイッチを変えただけなのか、硬さがゆるゆるになってしまったレバーです。元々遊びが大きめで安定性にかける三和レバーなので、悪いところがすべて出てしまった感じです。最初は誤入力が多発すると思いますので慣れが必要です。
◾️三和静音レバー高反発 JLF-TPRG-8BYT
静音レバー低反発を改良した製品です。有名格ゲープレイヤーにデモ製品を提供して調整したようで、かなりの良品に仕上がっています。
硬さ △
安定 ◯
静音 ◎
遊び 普通
レバーが低反発より少し硬くなりました。また、青色の専用ガイドプレートを採用しています。その恩恵もあり、マイクロスイッチがない事であらゆる方向に正確に入りやすくなっています(特に斜め方向)。個人的には通常レバーより使い勝手が良く、基本的に格ゲーにはこのレバーを使っています。
◾️セイミツレバー LS-32-01
80-90年代のゲーセン筐体は、ほぼセイミツレバー一択でしたが最近は三和が多くてあまり見ないです。2014年頃まではHORIのRAPシリーズにも採用されておりセイミツパーツの製品にはSEという型番が付与されています。
硬さ ◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通
硬めで安定性が抜群に良いレバーです。狙った方向にしっかり入るので、STGはもちろん簡易入力がないレトロ格ゲーでは、誤入力しがちな三和より使いやすく感じます。
メインガイドとサブガイドをそれぞれ変更できるので、丸ガイドにしたりすると使用感をかなり変えることができます。難点は家でカチャカチャするにはとてもうるさい事です。
◾️セイミツレバー アニバーサリーモデル

2020年秋にセイミツから新発売されたレバーです。ベースはLS-32ですが様々な改良がされています。
[主な改良点]
・三和レバーと同じネジ穴に入るベース板
・長さを調整可能な3本のシャフト
・反発力を調整する2種類のスプリング
・標準で丸ガイドが付属
硬さ ◯~◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通~大
標準でスプリングが柔らかく、丸ガイドが装着されているため、三和JLF-TP-8YTに近い操作感が得られるレバーです。それでいてセイミツらしい正確な入力が可能で、スプリングやシャフトのカスタマイズにより、ある程度好みのレバーに調整することができます。
◾️セイミツバレットレバー

2021年春にセイミツから新発売されたレバーです。鉄拳のプロプレイヤーNOBI選手が監修したこのレバーは、プロの視点で様々な改良がされています。
[主な改良点]
・PROとSTDの2モデルを用意
・三和レバーと同じネジ穴に入るベース板
・特徴的なシフトノブ形のレバーボール
・センタリング能力が高い硬めのレバー
・八角ガイドおよび特別仕様の四角ガイドを採用
硬さ ◎◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通
通常のセイミツレバーより硬めのスプリングが使われていて、STDの方でもかなり重たいレバーになります。PROはさらに重たい。
特別仕様のガイドプレートは八方向への入力がかなり正確になります。レバーのセンタリング能力も高いので、レバーを弾いた時に逆方向への入力がされてしまう事もほぼありません。
格闘ゲームだけでなく、STGにも使いやすいレバーですが、PROは流石に重すぎな気がします。
◾️HAYABUSAレバー2017
2017年以降に発売されたHORIのRAP、刃に標準搭載されているレバーです。それ以前の製品は「隼レバー」と漢字表記されており、性能も別物ですので、アケコンを中古で入手するときは注意しましょう。
硬さ ◯
安定 ◯
静音 △
遊び 小さい
ほどほどな硬さと正確な入力を兼ね備えたレバーです。遊びがほとんどなく瞬時の操作に対する反応は良いですが、少し触っただけで反応してしまうピーキーな側面もあります。なお、操作音はそこそこうるさめです。
◾️隼レバー2014
2014年のRAP.V4という製品に導入されたHORIが独自開発したレバーです。これ以降発売されたRAPにはHORI製のレバーとボタンが付くようになりました。
硬さ ◯
安定 △
静音 △
遊び 小さい
HAYABUSA2017と比べて問題点が目につくレバーです。遊びが少なく反発に問題があるのか、レバーを離してニュートラルに戻す時に逆方向に誤入力されることが頻繁におきます。レバーをあまり傾けないソフトな使い方ならOKですが、使い手を選ぶレバーは中々難しいですね。
◾️隼静音レバー2014
RAP.V4の静音モデルのみに採用されているレバーです。光学スイッチが採用されています。
硬さ ×
安定 △
静音 ◯
遊び 普通
光学スイッチなので硬さはまったく感じません。隼レバー2014と同様にレバーを弾いたときに逆方向への誤入力に悩まされます。静音性能も三和の静音レバーと比べると少しうるさいです。6ピン入力なので他のアケコンに移植する際は端子部を少し削る加工が必要です(6ピン目はレバーの連射スイッチなので結線しなくてOK)
◾️OTTO DIY V5
三和レバーまたはHAYABUSAレバーに取り付け可能なアタッチメントです。シャフトやスイッチ類以外のパーツを取り替えてしまうので、交換後の操作感は独自のものになります。
硬さ ◯
安定 △
静音 ◯
遊び 極小
OTTO DIYの最大の特徴は標準レバーより分厚いアクチュエータを採用することで、レバーの遊び幅が小さくなることです。あまり傾けなくてもレバースイッチが押されるようになるので、→→入力(いわゆるダッシュ)などの入力が格段に速くなります。その反面、暴発しやすくなり安定性は下がります。
◾️OTTO DIY V2
V5と同様に三和とHAYABUSAレバーに搭載可能なアタッチメントパーツです。V5に比べるとレバーシャフト部の交換パーツが追加されていることが特徴です。
硬さ ◎
安定 △
静音 ◯
遊び 極小
V2はレバーを硬くするパーツが含まれていて、V5に比べると”重い”レバーになります。センタリング能力が高いのでSTGのちょい避け動作などでは有利になりますが、高速なコマンド入力にはあまり向いていません。
◾️まとめ
いかがでしょうか?
個人的には格ゲーには入力が速い三和レバー、OTTO DIY V5、シューティングには正確な入力になりやすいセイミツレバー、OTTO DIY V2を使うことが多いです。
HAYABUSAレバーも2017版であれば三和とセイミツの丁度中間くらいの使用感なので使い勝手は悪くないです。
静音レバーでは性能的に三和高反発が頭一つ抜けていますが、通常レバーの倍の値段がするのがネックです。
是非好みのレバーを見つけて楽しみましょう!!
個人的な主観を少しまとめてみます。
まずは「レバー編」

硬さ レバーを倒したときの硬さ
安定 正確な入力のしやすさ
静音 静音性能
遊び レバーを倒して認識されるまでの距離
◾️三和レバー JLF-TP-8YT
90年代後半からのゲーセン筐体に広く採用されている業界標準と言ってもいいレバーです。格ゲーの多いALL.Net P-ras MULTIやNESiCA筐体も基本はコレです。
アケコンでもRazer PantheraやMad Catz TE2+、QANBA Obsidian、Victrix Pro FSなど有力アケコンのほとんどに採用されています。2014年頃まではHORIのRAPシリーズにも採用されており、三和パーツが搭載された製品にはSAという型番が付与されています。
硬さ ◯
安定 ◯
静音 ◯
遊び 普通
三和レバーは比較的柔らかめで、慣れるとコマンド入力がとても速くなります。その分少しだけ安定性が欠けていて、斜め入力時などに他の方向にも入りやすい傾向が若干あります。そこそこ静かで遊びも充分あり、バランスは随一なので格ゲープレイヤーなら一度は試して欲しいレバーです。
なお、別売の八角のガイドプレートやOTTO DIYなどカスタムパーツも販売されており、カスタムの自由度が高いのも特徴です。
◾️三和静音レバー低反発 JLF-TPRG-8AYT
家庭での使用を考慮した三和の静音モデルです。マイクロスイッチの代わりに磁気スイッチを採用しています。
硬さ ×
安定 △
静音 ◎
遊び 大きい
単純にスイッチを変えただけなのか、硬さがゆるゆるになってしまったレバーです。元々遊びが大きめで安定性にかける三和レバーなので、悪いところがすべて出てしまった感じです。最初は誤入力が多発すると思いますので慣れが必要です。
◾️三和静音レバー高反発 JLF-TPRG-8BYT
静音レバー低反発を改良した製品です。有名格ゲープレイヤーにデモ製品を提供して調整したようで、かなりの良品に仕上がっています。
硬さ △
安定 ◯
静音 ◎
遊び 普通
レバーが低反発より少し硬くなりました。また、青色の専用ガイドプレートを採用しています。その恩恵もあり、マイクロスイッチがない事であらゆる方向に正確に入りやすくなっています(特に斜め方向)。個人的には通常レバーより使い勝手が良く、基本的に格ゲーにはこのレバーを使っています。
◾️セイミツレバー LS-32-01
80-90年代のゲーセン筐体は、ほぼセイミツレバー一択でしたが最近は三和が多くてあまり見ないです。2014年頃まではHORIのRAPシリーズにも採用されておりセイミツパーツの製品にはSEという型番が付与されています。
硬さ ◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通
硬めで安定性が抜群に良いレバーです。狙った方向にしっかり入るので、STGはもちろん簡易入力がないレトロ格ゲーでは、誤入力しがちな三和より使いやすく感じます。
メインガイドとサブガイドをそれぞれ変更できるので、丸ガイドにしたりすると使用感をかなり変えることができます。難点は家でカチャカチャするにはとてもうるさい事です。
◾️セイミツレバー アニバーサリーモデル

2020年秋にセイミツから新発売されたレバーです。ベースはLS-32ですが様々な改良がされています。
[主な改良点]
・三和レバーと同じネジ穴に入るベース板
・長さを調整可能な3本のシャフト
・反発力を調整する2種類のスプリング
・標準で丸ガイドが付属
硬さ ◯~◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通~大
標準でスプリングが柔らかく、丸ガイドが装着されているため、三和JLF-TP-8YTに近い操作感が得られるレバーです。それでいてセイミツらしい正確な入力が可能で、スプリングやシャフトのカスタマイズにより、ある程度好みのレバーに調整することができます。
◾️セイミツバレットレバー

2021年春にセイミツから新発売されたレバーです。鉄拳のプロプレイヤーNOBI選手が監修したこのレバーは、プロの視点で様々な改良がされています。
[主な改良点]
・PROとSTDの2モデルを用意
・三和レバーと同じネジ穴に入るベース板
・特徴的なシフトノブ形のレバーボール
・センタリング能力が高い硬めのレバー
・八角ガイドおよび特別仕様の四角ガイドを採用
硬さ ◎◎
安定 ◎
静音 ×
遊び 普通
通常のセイミツレバーより硬めのスプリングが使われていて、STDの方でもかなり重たいレバーになります。PROはさらに重たい。
特別仕様のガイドプレートは八方向への入力がかなり正確になります。レバーのセンタリング能力も高いので、レバーを弾いた時に逆方向への入力がされてしまう事もほぼありません。
格闘ゲームだけでなく、STGにも使いやすいレバーですが、PROは流石に重すぎな気がします。
◾️HAYABUSAレバー2017
2017年以降に発売されたHORIのRAP、刃に標準搭載されているレバーです。それ以前の製品は「隼レバー」と漢字表記されており、性能も別物ですので、アケコンを中古で入手するときは注意しましょう。
硬さ ◯
安定 ◯
静音 △
遊び 小さい
ほどほどな硬さと正確な入力を兼ね備えたレバーです。遊びがほとんどなく瞬時の操作に対する反応は良いですが、少し触っただけで反応してしまうピーキーな側面もあります。なお、操作音はそこそこうるさめです。
◾️隼レバー2014
2014年のRAP.V4という製品に導入されたHORIが独自開発したレバーです。これ以降発売されたRAPにはHORI製のレバーとボタンが付くようになりました。
硬さ ◯
安定 △
静音 △
遊び 小さい
HAYABUSA2017と比べて問題点が目につくレバーです。遊びが少なく反発に問題があるのか、レバーを離してニュートラルに戻す時に逆方向に誤入力されることが頻繁におきます。レバーをあまり傾けないソフトな使い方ならOKですが、使い手を選ぶレバーは中々難しいですね。
◾️隼静音レバー2014
RAP.V4の静音モデルのみに採用されているレバーです。光学スイッチが採用されています。
硬さ ×
安定 △
静音 ◯
遊び 普通
光学スイッチなので硬さはまったく感じません。隼レバー2014と同様にレバーを弾いたときに逆方向への誤入力に悩まされます。静音性能も三和の静音レバーと比べると少しうるさいです。6ピン入力なので他のアケコンに移植する際は端子部を少し削る加工が必要です(6ピン目はレバーの連射スイッチなので結線しなくてOK)
◾️OTTO DIY V5
三和レバーまたはHAYABUSAレバーに取り付け可能なアタッチメントです。シャフトやスイッチ類以外のパーツを取り替えてしまうので、交換後の操作感は独自のものになります。
硬さ ◯
安定 △
静音 ◯
遊び 極小
OTTO DIYの最大の特徴は標準レバーより分厚いアクチュエータを採用することで、レバーの遊び幅が小さくなることです。あまり傾けなくてもレバースイッチが押されるようになるので、→→入力(いわゆるダッシュ)などの入力が格段に速くなります。その反面、暴発しやすくなり安定性は下がります。
◾️OTTO DIY V2
V5と同様に三和とHAYABUSAレバーに搭載可能なアタッチメントパーツです。V5に比べるとレバーシャフト部の交換パーツが追加されていることが特徴です。
硬さ ◎
安定 △
静音 ◯
遊び 極小
V2はレバーを硬くするパーツが含まれていて、V5に比べると”重い”レバーになります。センタリング能力が高いのでSTGのちょい避け動作などでは有利になりますが、高速なコマンド入力にはあまり向いていません。
◾️まとめ
いかがでしょうか?
個人的には格ゲーには入力が速い三和レバー、OTTO DIY V5、シューティングには正確な入力になりやすいセイミツレバー、OTTO DIY V2を使うことが多いです。
HAYABUSAレバーも2017版であれば三和とセイミツの丁度中間くらいの使用感なので使い勝手は悪くないです。
静音レバーでは性能的に三和高反発が頭一つ抜けていますが、通常レバーの倍の値段がするのがネックです。
是非好みのレバーを見つけて楽しみましょう!!
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