FC2ブログ
2019/12/24 09:27

hitBOX CROSS|UP レビュー|レバーの付いたhitBOX、移動ボタン搭載で戦いのステージは一歩先へ



レバーレスアケコンで有名なhitBOX。2019/9より新作アケコン「hitBOX CROSS|UP」の開発をクラウドファンディングで募集していました。その試作機「α機」が届きましたので、早速レビューをまとめてみます。

目標額の2.5倍を集めて成功したhitBOX CROSS|UPのクラウドファンディング

https://www.kickstarter.com/projects/2099087376/the-hit-box-cross-up



hitBOX CROSS|UPのα機は試作機なので、ユーザー要望を集めて今後の改良を検討するそうです。2020年に発売予定の製品版とは仕様が異なる可能性がありますのでご留意ください。


対応機器

PS4とSwitch、PCで使えます。変換器を用意しなくてもSwitchで使えるのはとても便利です。個人的にはこれだけでも”買い”なのですが、このアケコンの良さはまだ他にもあります。

接続ケーブル端子は何と3つも付いていて好みの方法で繋げます。

丸型端子(PantheraやTE2+のような形状のUSBケーブルを接続します)


Wii型端子とUSB端子(それぞれの端子のケーブルを接続します)



外観

大きな特徴として、普通のアケコンのようにレバーが付きました。hitBOXの名前の由来にもなっている「移動ボタン」は右手側に移動しています(白枠ボタンが移動ボタンです)。

横幅45.5cm、縦幅25cm、高さ8cmとなり、縦横の大きさ自体はQanba Obsidianとほぼ同じですが、高さがそこそこあるのと、真四角な形をしているのでとても大きく感じます。

横幅


縦幅


高さ


旧パンテラとの比較


本体の底面部は、4隅に樹脂製の足がつき、全面がウレタン素材で覆われています。台置きの場合は足が滑り止めとなり、膝置きの場合はクッション性のあるウレタンが金属の冷たさを防いでくれます。

底面は全面がウレタン加工



レバーとボタン

レバーとボタンはホリのリアルアーケードPro.VやQanba Obsidianと同じ純正ビュウリックス配置が採用されています。タイトーの業務用筐体やリアルアーケードPro.Vと全く同じ配置ですので、多くの方が違和感なく使えると思います。

天板はアクリル性でひんやり感はありません。

レバーとボタンは純正ビュウリックス配置


天板からレバートップまでの長さも純正ビュウリックス準拠です。

レバーの高さは56mm


レバーは三和のJLF-TP-8YT。シャフトカバーのないモデルです。Panthera やObsidian にはシャフトカバーありのJLF-TP-8YT-SKが搭載されていますので、慣れないとレバーが細く感じるかもしれません。

ディスク穴が小さいのがシャフトなしモデル。


背面ボタンは左からOption、タッチパッド、ホーム、Shareとなります。

背面には4つのボタン


背面ボタンを2つ同時押ししながらレバーとボタンを操作することで、通常配置にないL3やR3にアクセスできるホットキーモードが搭載されています。

ホットキーモード



移動ボタンのキーアサイン

天板には4つの移動ボタンが配置されています。8ボタンの弱P、中P、強Pの上側に3つ、弱Kの下側に1つです。

これらのボタンのキーアサインは、側面の切り替えスイッチにて変更が可能です。

左端のスイッチでキーアサインを切り替えます。


設定I、レバーが十字キー、移動ボタンに左アナログスティックが割り当てられます。左右同時押しの場合ニュートラルとなります。


設定0、レバーが左アナログスティック、移動ボタンに十字キーが割り当てられます。左右同時押しの場合後押しが優先されます。


設定II、レバーが左アナログスティック、移動ボタンに右アナログスティックが割り当てられます。スマブラに特化したキー配置です。


片手で操作してみました。



メンテナンス

筐体内部へのアクセス

底面部の足4つと+2つのネジを外すだけなので、比較的容易です。

+ドライバーと付属の六角レンチにて開けられます。


余裕のあるケーブルレイアウト


内部基板はこんな感じです


レバーを交換しようとしたのですが、基板の取り付け位置に少し課題がありました。

三和レバーなら問題なし、静音レバーやOTTO DIYも問題なく取り付け可能です。

十分なクリアランスが取られた三和レバー


HAYABUSAレバーは取り付けできません。基板を止めるネジ穴の柱(のような突起物)が邪魔でネジ止めできません。

あと少し(5mmほど)なのですが・・・


セイミツレバーも取り付けできません。セイミツ用のネジ穴が用意されていないので固定できません。

LS-32、ネジ穴がないので無理でした。


天板カスタマイズ

クリア天板が付属しているので、好みのイラスト等を挟む事で天板のカスタマイズが可能です。

ボタン位置の穴あけ済みなクリア天板が付属


レバーボールの交換

通常のアケコン同様に交換可能です。

ナスレバーもOK


シャフトカバー(黒)を取り付け、レバーボール(白)に交換してみた様子



アケコンバッグ

αプログラムにはアケコンバッグも付いてきます。この大きなhitBOX CROSS|UPがぴったり入るので、市販のアケコンならほぼ収納することができます。

表側、少し恥ずかしいデカロゴ入り


裏側、背負えます


内部はクッション素材で守られており、レバーカバーやケーブル収納、ホルダーなども付いています。まさにアケコン収納に特化したバッグです。

Switchくらいなら充分一緒に入れられる収納付き



総評

右手側に移動ボタンがあることにより、従来のhitBOX とは大分操作感が違います。

右手だけですべての操作をすることは難しいので、通常はレバーを使い、ダッシュ(→→や←←)やライン移動(↑↑や↓↓)、一部の必殺技(↓↓系・←→系)など、移動ボタンの方が速く正確に入力できる操作に使うのが良さそうです。

なお、筐体は大きいですが、そこまで重くないので、底面のウレタン加工などもあり、膝置きが意外にも快適です。

製品版で反映されることを期待して、タイプCのケーブルをつなぎたい、他社レバーをつなぎたいといった要望は出してみようかと思います。

あとはカプコンプロツアー(CPT)の大会で使用できるかが心配です。先日の Redbull組手でこのアケコンを使用していた選手がいたので、何だかんだで大丈夫になる気もしますが、こればっかりはカプコン次第ですね。
2019/12/09 09:57

Razer RAION レビュー|格ゲー用の6ボタンパッド



Razer RAION。

ようやく発売された格ゲーに最適な6ボタンパッドコントローラー(有線のみ)です。

普段パッドは使用しないのですが、昔ホリコマンダーでスーファミのストリートファイター IIをプレイしていた頃を思い出し購入してみました。

高そうな外箱。実際高い(税込11,000円)


開発者の方のコメント付き


箱の中には有線式のコントローラーだけが入っています。先日購入したXbox Elite2と比べると少し寂しい感じがします。

◾️外観

前面には

・メカタクタイル8方向キー
・2×3で配置した6つの特大フェスボタン
・タッチパッド等

がレイアウトされています。

ケーブル長は3mと長め。


中央にはDualShock4 と同じ大きさのタッチパッド、その周辺にShare、Option、PSボタンなどが配置されています。

中央部のボタン配置はわかりやすい!


背面にはPS4とPCを切り替えるスイッチがあります。グリップは滑り止め加工がされていて、中々持ちやすくなっています。

グリップ加工はかなり持ちやすい!


コントローラー下面には十字キーの対象を、標準コントローラーの左右スティックおよび十字キーに切り替えるスイッチ、3.5mmのイヤホンマイク端子、LRボタンの割り当てを変更するスイッチが付いています。

表面下部にあるボタンでイヤホンマイクのミュートもできます(両方同時に押すとトーナメントモードとなり、アケコンのように各種機能系のボタンがロックされます)。

デッドオアアライブでのファイターをじっくり鑑賞する操作も問題ありません。


上面にはL1、L2、R1、R2ボタンが付いています。これらは下面のスイッチで割り当てを変更してL3、R3の機能を持たすこともできます。また、L2、R2については標準コントローラーとは異なり、軽く押せば反応するデジタルなボタンになっています。

ストロークの浅いLRボタン


◾️操作音

パッドは”音が小さい”というのも期待されるのポイントかと思います。

動画にしてみましてので、音が気になる方は確認してみてください。



DualShock4よりはうるさく、アケコンよりは静かといった感じです。

◾️操作性

さて、本題です。

RAIONの操作性ですが、まずメカタクタイル8方向キーを見てみましょう。

この変哲もない十字キーのことです。


Razerの説明文によると、

Razerメカタクタイル 8方向キーはクッション性に優れ高感度を誇るだけでなく、心地の良いタクタイル感あるフィードバックでコンボ入力の成功率を向上を実現



ちょっと分かりづらいですね。まず”タクタイル”てのが何なのかということですが、

ある点まで押し込むと急激に荷重が抜けるのがタクタイル。Cherry MX Brownが代表例なので茶軸と呼ばれることも多い。アクチュエーションポイント前で荷重が最大化するので高速入力には不向きだが、打鍵感がよいので実務向けのキーボードでの採用例が多い(出典:PC Watch)



この説明の通り、RAIONの8方向キーは操作するとカチカチと鳴り響き、”操作した感”がかなりあります。

ただ赤字の通り高速入力にあまり向いていません。

ストリートファイター Vという格闘ゲームで、ザンギエフのフェイバリットコンボ(垂直J上入れ大P>前入れ大P>屈中P>2回転P)を施行した結果です。

屈中P後はキャンセル必須で、8フレーム(8/60秒)以内に2回転を入れなければならない難しいコンボです。

DualShock4 12 / 30
Razer RAION 6 / 30
Razer Panthera 25 / 30 (アケコン)

非常に低い成功率になってしまいました。

メカタクタイル8方向キーは親指の腹を中央部に当てて”クリクリ”と回しただけではコマンドが抜けやすく、指全体をもう少し大回りに回す必要があります。

ただその操作方法だとスピードが間に合わないので、安定させるにはそれなりな練習が必要に思いました。

次にボタンです。

往年のサターンパッドのような6ボタン。


PC用キーボードに採用されているメカニカルボタンが搭載されているため、こちらもクリック感のあるボタンになっています。

ストロークが浅くボタンを触っただけで誤作動といったこともなく快適です。

ギルティギア という格闘ゲームでリハーサル必殺技の成功率を調べました。

起き上がり2フレーム(2/60秒)以内に昇竜拳コマンドを出すという難易度の高い操作です。ボタンを押すタイミングが少しでもずれてしまうと技が出ません。

DualShock4 24 / 30
Razer RAION 14 / 30
Razer Panthera 16 / 30 (アケコン)

こちらは意外にも普段使っていない標準コントローラーDualShock4 のスコアが1番になりました。

RAIONはアケコンと同じくらい精度は出ていますので、慣れれば問題ないかと思います。

ただ、6ボタンの位置がかなり下にあるので、右手をアケコンのように上から被せる持ち方をすると、下の方のボタンが少し押しづらいです。

◾️その他気になる点

その他気になる点は、L1、L2、R1、R2ボタンの誤作動です。

ここのボタンはタクタイル感がないので、少し触っただけですぐに反応してしまいます。しかもこれらのキーはロックできません。

8方向キーや6ボタンを操作しているとどうしても触ってしまうので、この点は非常に気になりました。

◾️総評

2回転コンボが思った通りに出せないので、格ゲーに使うには厳しいと思いました。LRボタンの誤作動も気になります。

タクタイルの操作感は悪くないので、次に試したのが2Dシューティング。

これはかなり”イイ”です。

メカタクタイル8方向キーの斜め操作は良くも悪くもハッキリと入力できるので、ちょい避けに最適です。

メカニカルスイッチ採用のフェイスボタンはボタンの戻りがいいのと大きめなので手連射がしやすいです。

うちでは意外なところで才能を開花させたRAION。

◾️購入方法

Razerは販路が広いのでリアル店舗(大型家電店)、ネットのどこでも売っています。

発売直後の品切れもすでに解消したようです。

価格は大差ないので、ポイントなどが貯まりやすいサイトでの購入がオススメです。