2018
Sep
01
7
アケコンパーツ比較「ボタン編」|話題のGamerFinger・CROWN/Samducksa追加!
先日公開したレバー編に続いて、今度はアケコンのボタンを比較してみます。個人的に使用したことのある物だけになります。

※表記の注釈
硬さ
ボタンを押したときの硬さ、重さです。×, △, ◯, ◎の順に押し心地が硬くなり、より強い力での押し込みが必要になります。
静音
打音の静かさです。×, △, ◯, ◎の順に静音性が高まっていきます。
遊び
ボタンを押してから認識するまでの距離です。極上, 小, 中, 大の順に遊び幅が大きくなり、誤動作しづらくなる反面、押した時の反応が悪くなります。
① HAYABUSA2017

硬さ ◯
静音 ×
遊び 小
2017年以降のRAP.V、RAP.N、ファイティングエッジ刃に搭載されているボタンです。ボタン端が丸みを帯びており、ボタン本体との高低差が小さい独特の形状をしています。
独自の製品仕様のHAYABUSAボタン

程よい硬さでありながら、遊びが少なく、ボタンを押してからの反応の良さはピカイチです。端が下がる形状もこすり連射がやりやすくプラスポイント。
難点は非常にパチパチ音が響くのでうるさいのと、バラ売りではメーカーから入手できないのでメンテナンス性が少し下がる点になるでしょうか。
②三和ボタン

硬さ △
静音 △
遊び 中
ゲーセン定番のボタンです。アケコン界隈では世界一売れているボタンと言っていいと思いますので、悩んだら三和ボタンでいいでしょう。カラーパターンも豊富でお好みの色をアケコンにセットできると思います。
程よい遊びと柔らかめのレスポンスで操作性には違和感がありません。かなり軽い力で叩けるのでHAYABUSAやセイミツよりは全体的に静音性能が高めになっていますが、後述するゴムパッドを使用すれば、さらに静音性能を高めることができます。
③ 三和静音ボタン
硬さ △
静音 ◎
遊び 小~中
定番の三和ボタン内にゴム製パッドを敷いたものです。単純な構造なのでゴムを買ってくれば自作することも容易です。
中に敷くゴムの厚さを調整すると使用感が変わります。通常は0.5mmなのですが、1mmとするとボタンの沈み込みが抑えられ、静音効果が高くなります。(あまり厚くすると押しづらいので1mmを超える厚みはおすすめできません)
④ 三和エラストマー静音ボタン

硬さ △
静音 ◯
遊び 中
2019年に新発売された静音ボタンです。旧静音ボタンと違い、ボタンそのものが静音素材で作られているので、ゴムパッドが敷かれている旧型に比べて押した時の違和感が減りました。
ゴムパッドがない分、ボタンの沈み込みも通常ボタン並みに深くなるので、静音性が少しだけ下がっています。また、旧型ではゴムパッドを移植すれば様々なカラーのボタンを静音化できたのですが、発売されているカラー以外では使えないのも残念な点です。
あとは静音素材が少しベタベタする手触りなので、ここは好みが分かれるかもしれません。
⑤ セイミツボタン

硬さ ◯
静音 ×
遊び 中
90年代ごろまでのアーケードといえばこのボタンです。ボタンヘッドの口径が少し小さめで押し心地の分かりやすいボタンです。
豊富なカラーもセイミツボタンの特徴

レバー同様ボタンも固めでしっかりとした作りです。三和よりもボタン全体がブレにくく安定しています。ただし音はよく響くので静音性はあまりありません。
HAYABUSA2017ボタンが少しピーキーすぎると感じる方には丁度いいボタンかもしれません。なお、さらに押し心地がさらに硬くなるバネ入りモデルも発売されています。
⑥GamerFinger

硬さ △
静音 ◎
遊び 極小
ゲーミングPCのキーボードなどに採用されているメカニカルスイッチCherry MXの銀軸を搭載したアケコン用のボタンです。「ゲーマーフィンガー」と読みます。
ボタンに触れてからスイッチがオンになるまでのストロークが短く、それでいて静音性能が高いのが特徴です。標準では”銀軸”が搭載されていますが、中のメカニカルスイッチだけを交換することが可能で、押し心地をカスタマイズできます。
高性能なボタンですが1個700円ほどと高いのがネックですね。
GamerFingerについては、こちらの記事で軸の詳細なども紹介しています。
https://1ccstg.com/blog-entry-191.html
⑦CROWN/Samducksa

硬さ ◯
静音 △
遊び 小
GamerFingerと同じCherry MXの銀軸メカニカルスイッチを採用した押しボタンです。「クラウン/サムドクサ」と読みます。
ボタンの形状は三和ボタンとほぼ同じで、GamerFingerの八角形状に違和感がある方にはオススメです。モデルはネジ式のみとなります。
クリアカラーの美しさは随一!

GamerFingerと同様に遊びの小さなボタンですが、こちらは静音パッドが入っていないので、押し心地は少し硬めで音もそこそこ響きます。個人的にはセイミツボタンに違い感覚に思いました。
高性能ですがこれも1個500円~と高いのがネックです。なお、三和ボタンと同じゴムパッドを入れることで、若干の静穏化が可能です。
⑧Razer Panthera Evo ボタン

硬さ △
静音 △
遊び 小
アケコンRazer Panthera Evoにのみ採用されているボタンです。三和と似た形状ながら、メカニカルボタンの押し心地となります。
個人的にはたまに反応がしないときがあったので、すぐに交換してしまったのですが、普段使いであれば充分な代物です。
入手するにはアケコンごと購入する必要があります。

まとめ
個人的には格ゲーでは静かな三和の静音ボタンやGamerFingerボタンを使うことが多いですが、シューティングやレトロアクションなど入力がシビアなゲームでは、押し心地が分かりやすいセイミツを使っています。
最近は静音パッドを入れたCROWN/Samducksaボタンもお気に入りです。セイミツのような押し心地を残しながら、よりクイックな入力ができ、静音性もそこそこあるので、格ゲーにもシューティングにも向いていると思います。
押しボタンは、外見は似ていますが使いこなすと微妙に違いますので、是非色々と試してみることをオススメします!!

※表記の注釈
硬さ
ボタンを押したときの硬さ、重さです。×, △, ◯, ◎の順に押し心地が硬くなり、より強い力での押し込みが必要になります。
静音
打音の静かさです。×, △, ◯, ◎の順に静音性が高まっていきます。
遊び
ボタンを押してから認識するまでの距離です。極上, 小, 中, 大の順に遊び幅が大きくなり、誤動作しづらくなる反面、押した時の反応が悪くなります。
① HAYABUSA2017

硬さ ◯
静音 ×
遊び 小
2017年以降のRAP.V、RAP.N、ファイティングエッジ刃に搭載されているボタンです。ボタン端が丸みを帯びており、ボタン本体との高低差が小さい独特の形状をしています。
独自の製品仕様のHAYABUSAボタン

程よい硬さでありながら、遊びが少なく、ボタンを押してからの反応の良さはピカイチです。端が下がる形状もこすり連射がやりやすくプラスポイント。
難点は非常にパチパチ音が響くのでうるさいのと、バラ売りではメーカーから入手できないのでメンテナンス性が少し下がる点になるでしょうか。
②三和ボタン

硬さ △
静音 △
遊び 中
ゲーセン定番のボタンです。アケコン界隈では世界一売れているボタンと言っていいと思いますので、悩んだら三和ボタンでいいでしょう。カラーパターンも豊富でお好みの色をアケコンにセットできると思います。
程よい遊びと柔らかめのレスポンスで操作性には違和感がありません。かなり軽い力で叩けるのでHAYABUSAやセイミツよりは全体的に静音性能が高めになっていますが、後述するゴムパッドを使用すれば、さらに静音性能を高めることができます。
③ 三和静音ボタン
硬さ △
静音 ◎
遊び 小~中
定番の三和ボタン内にゴム製パッドを敷いたものです。単純な構造なのでゴムを買ってくれば自作することも容易です。
中に敷くゴムの厚さを調整すると使用感が変わります。通常は0.5mmなのですが、1mmとするとボタンの沈み込みが抑えられ、静音効果が高くなります。(あまり厚くすると押しづらいので1mmを超える厚みはおすすめできません)
④ 三和エラストマー静音ボタン

硬さ △
静音 ◯
遊び 中
2019年に新発売された静音ボタンです。旧静音ボタンと違い、ボタンそのものが静音素材で作られているので、ゴムパッドが敷かれている旧型に比べて押した時の違和感が減りました。
ゴムパッドがない分、ボタンの沈み込みも通常ボタン並みに深くなるので、静音性が少しだけ下がっています。また、旧型ではゴムパッドを移植すれば様々なカラーのボタンを静音化できたのですが、発売されているカラー以外では使えないのも残念な点です。
あとは静音素材が少しベタベタする手触りなので、ここは好みが分かれるかもしれません。
⑤ セイミツボタン

硬さ ◯
静音 ×
遊び 中
90年代ごろまでのアーケードといえばこのボタンです。ボタンヘッドの口径が少し小さめで押し心地の分かりやすいボタンです。
豊富なカラーもセイミツボタンの特徴

レバー同様ボタンも固めでしっかりとした作りです。三和よりもボタン全体がブレにくく安定しています。ただし音はよく響くので静音性はあまりありません。
HAYABUSA2017ボタンが少しピーキーすぎると感じる方には丁度いいボタンかもしれません。なお、さらに押し心地がさらに硬くなるバネ入りモデルも発売されています。
⑥GamerFinger

硬さ △
静音 ◎
遊び 極小
ゲーミングPCのキーボードなどに採用されているメカニカルスイッチCherry MXの銀軸を搭載したアケコン用のボタンです。「ゲーマーフィンガー」と読みます。
ボタンに触れてからスイッチがオンになるまでのストロークが短く、それでいて静音性能が高いのが特徴です。標準では”銀軸”が搭載されていますが、中のメカニカルスイッチだけを交換することが可能で、押し心地をカスタマイズできます。
高性能なボタンですが1個700円ほどと高いのがネックですね。
GamerFingerについては、こちらの記事で軸の詳細なども紹介しています。
https://1ccstg.com/blog-entry-191.html
⑦CROWN/Samducksa

硬さ ◯
静音 △
遊び 小
GamerFingerと同じCherry MXの銀軸メカニカルスイッチを採用した押しボタンです。「クラウン/サムドクサ」と読みます。
ボタンの形状は三和ボタンとほぼ同じで、GamerFingerの八角形状に違和感がある方にはオススメです。モデルはネジ式のみとなります。
クリアカラーの美しさは随一!

GamerFingerと同様に遊びの小さなボタンですが、こちらは静音パッドが入っていないので、押し心地は少し硬めで音もそこそこ響きます。個人的にはセイミツボタンに違い感覚に思いました。
高性能ですがこれも1個500円~と高いのがネックです。なお、三和ボタンと同じゴムパッドを入れることで、若干の静穏化が可能です。
⑧Razer Panthera Evo ボタン

硬さ △
静音 △
遊び 小
アケコンRazer Panthera Evoにのみ採用されているボタンです。三和と似た形状ながら、メカニカルボタンの押し心地となります。
個人的にはたまに反応がしないときがあったので、すぐに交換してしまったのですが、普段使いであれば充分な代物です。
入手するにはアケコンごと購入する必要があります。

まとめ
個人的には格ゲーでは静かな三和の静音ボタンやGamerFingerボタンを使うことが多いですが、シューティングやレトロアクションなど入力がシビアなゲームでは、押し心地が分かりやすいセイミツを使っています。
最近は静音パッドを入れたCROWN/Samducksaボタンもお気に入りです。セイミツのような押し心地を残しながら、よりクイックな入力ができ、静音性もそこそこあるので、格ゲーにもシューティングにも向いていると思います。
押しボタンは、外見は似ていますが使いこなすと微妙に違いますので、是非色々と試してみることをオススメします!!
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