2019
Mar
30
3
Victrix PRO Fight Stick レビュー|海外プロゲーマーも愛用する筐体性能とカスタマイズの自由度を徹底解剖
2019/3月に発売されたVictrix PRO Fight Stick、北米Amazon価格で$349.99(約4万円)の最高級アケコンです。

Razer Panthera EvoやHORI Fighting Edgeの売価が$199.99なのでVictrixは相当高いですね。差額分の価値があるのかどうか?何とか入手しましたのでゲーマー視点で紹介したいと思います。
Victrixは聞きなれないメーカーですが、アメリカサンディエゴの新参メーカーとのこと。サンディエゴは西海岸最大の米軍基地がある街なのですが、軍事技術を民間通信に転用したクァルコムという企業が大躍進して(現在スマホのチップセットはほとんどがクァルコム製です)、IT企業が集まるようになってきました。ようは確かなものを作る風土のメーカーだと言うこと。旧Mad Catzもこの街の会社でした。信じていいと個人的には思います。
外観
アルミボディが美しい天板で表面はひんやりとします。レバーとボタンの手前側が若干傾斜していて、ポジションを取った時に自然な感じで手が添えられます。
箱から取り出した状態。レバーが付いていない?

裏側、膝置きでも冷たくないように樹脂製になっています。左右の穴は持ち手にピッタリ

横幅は41cm

縦幅は28cm

高さは6cm

手前側の高さは5.5cm、筐体の途中から手前側が少し傾斜しています。この傾斜が中々良くて右手を置いた時のポジションが安定します

メジャーの位置から手前側に傾斜しています(×ボタンから約3cmの位置)

RAPビューリックスでも3cmのところで傾斜していますので、この感覚に近いです。

構成パーツ
つまみをスライドするだけで簡単に開けられます。もちろんドライバー不要です

三和レバーJLF-TP-8YT-SK。セイミツレバー用のネジ穴がなくて取付不可、また、突起物が邪魔でHAYABUSAレバーも取付できませんでした。

三和ボタンOBSF-30

筐体内部にVictrixオリジナルの着脱式シャフトが収納されており、これを取り付けます

なお、三和標準のレバーシャフトも同梱されており、こちらに戻すことも可能です

着脱式シャフトを取り付けて使える状態になりました

着脱は数秒でできて便利!
この着脱レバーの難点は、レバーボールが取り外せないことです(正確には取り外せるのですが市販のレバーボールを付けると全体が5mmほど長くなってしまいます)。ボールの色を変えたい場合は、三和の着脱レバーなどに交換する必要があります。
ケーブル
ケーブルも着脱式になっています。USBタイプCなので表裏関係なくさせます。また、自分で好きなデザインや長さのケーブルを用意してもOKです。
汎用的なUSBタイプCを採用したケーブル

本体の背面中央に取り付けます

背面の突起物に巻きつけて固定できます

ケーブルを挿すと側面のLEDライトが光ります。これぞゲーミングコントローラー!!
なお、接続可能な機器はPS4とPC(Windows10+Steamで動作確認)です。Xbox版も発売されていてXboxOneとPCがサポートされます。
手前側中央にイヤホンジャックがあります。感度はまずまずでノイズ乗りもありません

レバーとボタン
レバーとボタンの配置はアーケードのビューリックス準拠になっていますが、レバーとボタンの間隔は少し広めにとられています。
Victrixは約6cm空いています

RAPビューリックス(ゲーセンと同じアケコン)。約4.5cmと狭い

Panthera。間隔は約5.5cmですがボタン配置もビューリックスより幅広となっています

レバーの長さ
こだわりポイントで、この長さが違うと結構操作感に影響があります。ベストは5.6cm。Qanba社のEvo Droneは約6.1cmなので個人的には好きではありません。
Victrix、約5.6cm

RAPビューリックス、約5.6cm

Panthera、約5.6cm

ストラップ
背面の突起物にはストラップも付けられます。着脱レバーに本体背面の大きな持ち手、巻きつけ可能なケーブルなど、大会での取り扱いをかなり考慮した作りになっています。
マッドキャッツのストラップを付けてみた様子

カスタマイズ
開閉式なのでレバーとボタンの交換は容易ですが、ドライバーは付属していませんので別途用意しましょう。
ネジ式のセイミツボタンも大丈夫です。レバーの改造パーツOTTO DIY V5ももちろんOK

三和の着脱レバーにセイミツのクリアレバーボール、GamerFingerボタンに交換してみた様子

紫の発光によく似合います

天板はアルミなので交換できませんが、アメリカラスベガスで行われたEVO2019という大会で、天板に画像を描いた限定モデルが販売されました。
リュウモデル

春麗モデル

この画像は天板を専用機器のレーザーで削ると描けるそうです。会場では好きな画像データを自分のVictrixに彫ってもらえるサービスもあったようなので(やり直し不可のタトゥーみたいですが)、こういったサービスも是非一緒に上陸してもらいたいですね。
その他、限定版の違いについてはこちらにまとめています。
購入方法
2020/3月より日本のAmazonで販売されることが決定しました。モデルとしてはタッチパネル付きの限定版と同じボタン数になるようです。
その他の方法では、直接アメリカに買い付けに行くか、米Amazonから個人輸入するしかありません。
PS4版
XboxOne版
※送料+7,000円ほど、総額47,000円ほどかかりますが10日ほどで手元に届きます。
総評
見た目も格好良く、天板傾斜や着脱式レバーなど、欲しい機能が揃っているアケコンだと思いました。個人的にはもう少しだけレバーとボタンが手前側に付いていれば最高なのですが、全体的にバランスが良いのでメインアケコンとして使っていこうと思います。
追記
2020/12/5
「このアケコンを他機種で使うには?」という質問をいただいたので追記します。
基本的には変換器を使うことになるのですが、少し古い変換器だとVictrixが認識しないことがありました。現在、こちらでVictrixの動作確認が出来ている変換器は下記の通りです。
ただし、変換器全般に言えることですが、今後のシステムソフトのバージョンアップ等で使えなくなる可能性もありますので、その辺りは自己責任でお願いします。
◾️Switch, PS3, NEOGEO mini, PS Classic向け
◾️Xbox Series X|S, XboxOne, Xbox360

Razer Panthera EvoやHORI Fighting Edgeの売価が$199.99なのでVictrixは相当高いですね。差額分の価値があるのかどうか?何とか入手しましたのでゲーマー視点で紹介したいと思います。
Victrixは聞きなれないメーカーですが、アメリカサンディエゴの新参メーカーとのこと。サンディエゴは西海岸最大の米軍基地がある街なのですが、軍事技術を民間通信に転用したクァルコムという企業が大躍進して(現在スマホのチップセットはほとんどがクァルコム製です)、IT企業が集まるようになってきました。ようは確かなものを作る風土のメーカーだと言うこと。旧Mad Catzもこの街の会社でした。信じていいと個人的には思います。
外観
アルミボディが美しい天板で表面はひんやりとします。レバーとボタンの手前側が若干傾斜していて、ポジションを取った時に自然な感じで手が添えられます。
箱から取り出した状態。レバーが付いていない?

裏側、膝置きでも冷たくないように樹脂製になっています。左右の穴は持ち手にピッタリ

横幅は41cm

縦幅は28cm

高さは6cm

手前側の高さは5.5cm、筐体の途中から手前側が少し傾斜しています。この傾斜が中々良くて右手を置いた時のポジションが安定します

メジャーの位置から手前側に傾斜しています(×ボタンから約3cmの位置)

RAPビューリックスでも3cmのところで傾斜していますので、この感覚に近いです。

構成パーツ
つまみをスライドするだけで簡単に開けられます。もちろんドライバー不要です

三和レバーJLF-TP-8YT-SK。セイミツレバー用のネジ穴がなくて取付不可、また、突起物が邪魔でHAYABUSAレバーも取付できませんでした。

三和ボタンOBSF-30

筐体内部にVictrixオリジナルの着脱式シャフトが収納されており、これを取り付けます

なお、三和標準のレバーシャフトも同梱されており、こちらに戻すことも可能です

着脱式シャフトを取り付けて使える状態になりました

着脱は数秒でできて便利!
この着脱レバーの難点は、レバーボールが取り外せないことです(正確には取り外せるのですが市販のレバーボールを付けると全体が5mmほど長くなってしまいます)。ボールの色を変えたい場合は、三和の着脱レバーなどに交換する必要があります。
ケーブル
ケーブルも着脱式になっています。USBタイプCなので表裏関係なくさせます。また、自分で好きなデザインや長さのケーブルを用意してもOKです。
汎用的なUSBタイプCを採用したケーブル

本体の背面中央に取り付けます

背面の突起物に巻きつけて固定できます

ケーブルを挿すと側面のLEDライトが光ります。これぞゲーミングコントローラー!!
なお、接続可能な機器はPS4とPC(Windows10+Steamで動作確認)です。Xbox版も発売されていてXboxOneとPCがサポートされます。
手前側中央にイヤホンジャックがあります。感度はまずまずでノイズ乗りもありません

レバーとボタン
レバーとボタンの配置はアーケードのビューリックス準拠になっていますが、レバーとボタンの間隔は少し広めにとられています。
Victrixは約6cm空いています

RAPビューリックス(ゲーセンと同じアケコン)。約4.5cmと狭い

Panthera。間隔は約5.5cmですがボタン配置もビューリックスより幅広となっています

レバーの長さ
こだわりポイントで、この長さが違うと結構操作感に影響があります。ベストは5.6cm。Qanba社のEvo Droneは約6.1cmなので個人的には好きではありません。
Victrix、約5.6cm

RAPビューリックス、約5.6cm

Panthera、約5.6cm

ストラップ
背面の突起物にはストラップも付けられます。着脱レバーに本体背面の大きな持ち手、巻きつけ可能なケーブルなど、大会での取り扱いをかなり考慮した作りになっています。
マッドキャッツのストラップを付けてみた様子

カスタマイズ
開閉式なのでレバーとボタンの交換は容易ですが、ドライバーは付属していませんので別途用意しましょう。
ネジ式のセイミツボタンも大丈夫です。レバーの改造パーツOTTO DIY V5ももちろんOK

三和の着脱レバーにセイミツのクリアレバーボール、GamerFingerボタンに交換してみた様子

紫の発光によく似合います

天板はアルミなので交換できませんが、アメリカラスベガスで行われたEVO2019という大会で、天板に画像を描いた限定モデルが販売されました。
リュウモデル

春麗モデル

この画像は天板を専用機器のレーザーで削ると描けるそうです。会場では好きな画像データを自分のVictrixに彫ってもらえるサービスもあったようなので(やり直し不可のタトゥーみたいですが)、こういったサービスも是非一緒に上陸してもらいたいですね。
その他、限定版の違いについてはこちらにまとめています。
購入方法
2020/3月より日本のAmazonで販売されることが決定しました。モデルとしてはタッチパネル付きの限定版と同じボタン数になるようです。
その他の方法では、直接アメリカに買い付けに行くか、米Amazonから個人輸入するしかありません。
PS4版
XboxOne版
※送料+7,000円ほど、総額47,000円ほどかかりますが10日ほどで手元に届きます。
総評
見た目も格好良く、天板傾斜や着脱式レバーなど、欲しい機能が揃っているアケコンだと思いました。個人的にはもう少しだけレバーとボタンが手前側に付いていれば最高なのですが、全体的にバランスが良いのでメインアケコンとして使っていこうと思います。
追記
2020/12/5
「このアケコンを他機種で使うには?」という質問をいただいたので追記します。
基本的には変換器を使うことになるのですが、少し古い変換器だとVictrixが認識しないことがありました。現在、こちらでVictrixの動作確認が出来ている変換器は下記の通りです。
ただし、変換器全般に言えることですが、今後のシステムソフトのバージョンアップ等で使えなくなる可能性もありますので、その辺りは自己責任でお願いします。
◾️Switch, PS3, NEOGEO mini, PS Classic向け
◾️Xbox Series X|S, XboxOne, Xbox360
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