2019
Nov
26
2
QANBA Obsidian Arcade Joystick レビュー|ビュウリックス配置のスタンダードなアケコン
最近利用者の増えてきたQANBA Obsidian Arcade Joystick(クァンバ オブシディアン アーケード ジョイスティック)を紹介します。

Obsidianは、Razer Panthera EvoやHori Fighting Edge 刃と同等のハイエンドモデルとなります。
対応機種はPS4/PS3/PC。
海外では2016年から販売されており、国内では2017年からアタッサショップ専売品として販売されています。価格は25,259円(税込、送料無料)。
QANBA社とは?
QANBA社は2009年に格闘ゲーム好きな代表が中心となって設立された中国系の会社です。アケコン市場はMad Catz倒産によって空いた供給の穴に、数多くの中国企業が参入したようですが、その戦いを生き残ってきた1社がQANBAです。
詳しくは4Gamerの記事が参考になります。
※まあ、中国系企業のサクセスストーリーとかは、話半分くらいで読むのがいいです。
外観
漆黒の美しいボディはアクリルシートに塗装がされた天板で、刃やVictrixのようなメタル天板に比べると”暖かみ”があります。天板全体が手前側に軽く傾斜したデザインとなっており、膝置きした時に奥側に若干傾きがちな天板を矯正してくれる効果があります。
大きさ/重さ 461 x 266 x 121 mm / 3Kg
上品な漆黒の天板、長時間手を置いても冷たくありません。

QANBAオリジナルレバーボール。こちらは少し冷たいです。

手前側に若干傾斜している天板

奥側は6cmの高さ

手前側は5.5cm、この差が膝置き時に傾きがちな天板を矯正してくれます。

PS、Option、Share、L3、R3、Mode、Turbo、LEDボタンなどは、天板右上にコンパクトにまとまっています。
1箇所にまとまったコントロールボタン類

似たようなボタンが並んでいるので、押し間違えやすいのが難点です。特定のボタンに突起物のシールを貼るなどして、指先で分かるようにしておくのがオススメ。
右奥にはタッチパッドを備えます。少し斜めになっているので普通に使いやすいです。中央の銀と赤の派手なエンブレムは残念ながら単なる飾りです。
傾斜があり使いやすいタッチパッド

側面にはゲーマー御用達なLEDライトを備えます。常時点灯/レバーとボタン操作時に点灯/バイブレーション時点灯から選べます。
見た目が派手なのは「レバーとボタン操作時に点灯」、レバー操作で左側面のLEDが、ボタン操作で右側のLEDが光ります。
プレイには影響しませんが”絵”になるLED

背面は樹脂素材で膝置きでも冷たくありません。滑り止め用にゴムシートが2枚貼られていますが、面積としては小さいので気になるようなら滑り止め追加もありだと思います。
若干心細い滑り止め

ケーブルとイヤホン
ケーブルは収納式で左手後方に収納ボックスが付いています。RAPのようにかんたんに取れたりはしませんが、蓋のツメが非常に硬いので開けるのに難儀します。
ケーブルの長さ:2.7 m
とにかく硬いケーブルボックス

蓋の左右下部からケーブルを出せるのは地味に便利なところ。

分かりづらいですが、手前側左下にイヤホンジャックがあります。

私の本体では起きませんが、報告によると電力不足でイヤホンジャックが動作しないことがあるそうです。LEDを止めたり、電力の少ないスピーカーの小さなヘッドホンを使うなど対処が必要かもしれません。
レバーとボタン
レバーとボタンの配置
レバーとボタンはRAP.VやMad Catz TE2+と同じ純正ビュウリックス配置。ビュウリックス改配置(レバーとボタンの間隔が広い)やパンテラ配置(レバーとボタン、ボタン間の間隔が少し広い)とは少し異なります。
純正ビュウリックス配置はレバーとボタンの間隔が非常に狭いのが特徴。ゲーセンのタイトー筐体と全く同じ配置になります。
Obsidian、純正ビュウリックス

×ボタン手前には5cmのスペースがありその先で傾斜しています。

ビュウリックス筐体では、ボタン手前3cmのところで傾斜していますので、Obsidianは少し広めに感じると思います。
レバーの長さ
個人的にこだわりポイントです。Qanba Droneは約6.1cmだったので使いづらかったのですが、Obsidianは標準の約5.6cmとなっています。

メンテナンス
筐体内部にアクセスするにはドライバーが必要です。ネジ穴が深いのでなめないように押しつけ8割、回し2割くらいの感覚で慎重に取り外します。
1ヶ所だけ封印シールが貼られています。ここより先は自己責任ゾーン。

ネジ6本でご開帳。下蓋のイヤホン端子と差し込み式のケーブルが繋がっているので、作業時は外しましょう。

三和レバーJLF-TP-8YT-SKと三和ボタンOBSF-30。その他はオリジナル基板やボタンで構成されます。

カスタマイズ
カスタマイズの幅が広いのがObsidianの良いところのひとつです。
レバーとボタンの交換
他のアケコン同様、レバーは5P端子、ボタンはファストン端子となっているので、ケーブルの抜き差しだけで交換は容易です。
ネジ穴。はやぶさレバーはOKですが、セイミツレバーは取付不可です。

レバーをOTTO DIY V5に換装したところ。スペース的にも問題ありません。

着脱レバーとGamerFingerボタンを付けた様子。問題なく使えます。

天板の交換
予め天板絵が差し替えられた鉄拳モデルとギルティモデルも発売されていますが、アタッサショップで交換用クリア天板(3,000円)を買えば好きなデザイン画に交換できます。凄い時代になったと思います。

こんな感じで好きなデザイン画を入れられます。

ノアール配置への変更
公式でノアール配置金属板とクリア天板セット(6,900円)も販売されています。こちらも天板絵を自由に入れられます。

その他の配置への変更
その他、一部の海外サイトではHitBoxレイアウトの天板も販売しています。筐体がしっかりしているのでHitBox化しても使いやすそうです。
総評
いくつか不満点もありますが、全体的にバランスの良いアケコンです。PS3でも使えますし、Direct Inputにも対応しているのでPCでも面倒な設定不要ですぐ使えます。気になるお値段も高級アケコンの中ではそこそこ安め。
操作性は定番の三和パーツでそのままでも最高級の使い勝手ですが、カスタマイズの幅も広いので、万人にオススメできる一台だと思います。
なお、遅延については発表ありませんが、使っていて気になるレベルではありません。問題ないと思います。
買い換えの場合は、RAP.VやTE2+と配置が同じなので、これらのアケコンからはすんなりと移行できると思います。ノアール配置が好きの方は少し値が張りますが追加天板も用意したいところです。
すっかりメインとなったObsidian

購入方法
国内サポートが受けられる正式版はアタッサ直販のショップか楽天アタッサ店、一部の家電量販店にて購入が可能です。
海外直販ならAmazon.comでも買えます。
困ったら直販アタッサショップにて
楽天の方がポイントも付くしお得かも?

Obsidianは、Razer Panthera EvoやHori Fighting Edge 刃と同等のハイエンドモデルとなります。
対応機種はPS4/PS3/PC。
海外では2016年から販売されており、国内では2017年からアタッサショップ専売品として販売されています。価格は25,259円(税込、送料無料)。
QANBA社とは?
QANBA社は2009年に格闘ゲーム好きな代表が中心となって設立された中国系の会社です。アケコン市場はMad Catz倒産によって空いた供給の穴に、数多くの中国企業が参入したようですが、その戦いを生き残ってきた1社がQANBAです。
詳しくは4Gamerの記事が参考になります。
※まあ、中国系企業のサクセスストーリーとかは、話半分くらいで読むのがいいです。
外観
漆黒の美しいボディはアクリルシートに塗装がされた天板で、刃やVictrixのようなメタル天板に比べると”暖かみ”があります。天板全体が手前側に軽く傾斜したデザインとなっており、膝置きした時に奥側に若干傾きがちな天板を矯正してくれる効果があります。
大きさ/重さ 461 x 266 x 121 mm / 3Kg
上品な漆黒の天板、長時間手を置いても冷たくありません。

QANBAオリジナルレバーボール。こちらは少し冷たいです。

手前側に若干傾斜している天板

奥側は6cmの高さ

手前側は5.5cm、この差が膝置き時に傾きがちな天板を矯正してくれます。

PS、Option、Share、L3、R3、Mode、Turbo、LEDボタンなどは、天板右上にコンパクトにまとまっています。
1箇所にまとまったコントロールボタン類

似たようなボタンが並んでいるので、押し間違えやすいのが難点です。特定のボタンに突起物のシールを貼るなどして、指先で分かるようにしておくのがオススメ。
右奥にはタッチパッドを備えます。少し斜めになっているので普通に使いやすいです。中央の銀と赤の派手なエンブレムは残念ながら単なる飾りです。
傾斜があり使いやすいタッチパッド

側面にはゲーマー御用達なLEDライトを備えます。常時点灯/レバーとボタン操作時に点灯/バイブレーション時点灯から選べます。
見た目が派手なのは「レバーとボタン操作時に点灯」、レバー操作で左側面のLEDが、ボタン操作で右側のLEDが光ります。
プレイには影響しませんが”絵”になるLED

背面は樹脂素材で膝置きでも冷たくありません。滑り止め用にゴムシートが2枚貼られていますが、面積としては小さいので気になるようなら滑り止め追加もありだと思います。
若干心細い滑り止め

ケーブルとイヤホン
ケーブルは収納式で左手後方に収納ボックスが付いています。RAPのようにかんたんに取れたりはしませんが、蓋のツメが非常に硬いので開けるのに難儀します。
ケーブルの長さ:2.7 m
とにかく硬いケーブルボックス

蓋の左右下部からケーブルを出せるのは地味に便利なところ。

分かりづらいですが、手前側左下にイヤホンジャックがあります。

私の本体では起きませんが、報告によると電力不足でイヤホンジャックが動作しないことがあるそうです。LEDを止めたり、電力の少ないスピーカーの小さなヘッドホンを使うなど対処が必要かもしれません。
レバーとボタン
レバーとボタンの配置
レバーとボタンはRAP.VやMad Catz TE2+と同じ純正ビュウリックス配置。ビュウリックス改配置(レバーとボタンの間隔が広い)やパンテラ配置(レバーとボタン、ボタン間の間隔が少し広い)とは少し異なります。
純正ビュウリックス配置はレバーとボタンの間隔が非常に狭いのが特徴。ゲーセンのタイトー筐体と全く同じ配置になります。
Obsidian、純正ビュウリックス

×ボタン手前には5cmのスペースがありその先で傾斜しています。

ビュウリックス筐体では、ボタン手前3cmのところで傾斜していますので、Obsidianは少し広めに感じると思います。
レバーの長さ
個人的にこだわりポイントです。Qanba Droneは約6.1cmだったので使いづらかったのですが、Obsidianは標準の約5.6cmとなっています。

メンテナンス
筐体内部にアクセスするにはドライバーが必要です。ネジ穴が深いのでなめないように押しつけ8割、回し2割くらいの感覚で慎重に取り外します。
1ヶ所だけ封印シールが貼られています。ここより先は自己責任ゾーン。

ネジ6本でご開帳。下蓋のイヤホン端子と差し込み式のケーブルが繋がっているので、作業時は外しましょう。

三和レバーJLF-TP-8YT-SKと三和ボタンOBSF-30。その他はオリジナル基板やボタンで構成されます。

カスタマイズ
カスタマイズの幅が広いのがObsidianの良いところのひとつです。
レバーとボタンの交換
他のアケコン同様、レバーは5P端子、ボタンはファストン端子となっているので、ケーブルの抜き差しだけで交換は容易です。
ネジ穴。はやぶさレバーはOKですが、セイミツレバーは取付不可です。

レバーをOTTO DIY V5に換装したところ。スペース的にも問題ありません。

着脱レバーとGamerFingerボタンを付けた様子。問題なく使えます。

天板の交換
予め天板絵が差し替えられた鉄拳モデルとギルティモデルも発売されていますが、アタッサショップで交換用クリア天板(3,000円)を買えば好きなデザイン画に交換できます。凄い時代になったと思います。

こんな感じで好きなデザイン画を入れられます。

ノアール配置への変更
公式でノアール配置金属板とクリア天板セット(6,900円)も販売されています。こちらも天板絵を自由に入れられます。

その他の配置への変更
その他、一部の海外サイトではHitBoxレイアウトの天板も販売しています。筐体がしっかりしているのでHitBox化しても使いやすそうです。
総評
いくつか不満点もありますが、全体的にバランスの良いアケコンです。PS3でも使えますし、Direct Inputにも対応しているのでPCでも面倒な設定不要ですぐ使えます。気になるお値段も高級アケコンの中ではそこそこ安め。
操作性は定番の三和パーツでそのままでも最高級の使い勝手ですが、カスタマイズの幅も広いので、万人にオススメできる一台だと思います。
なお、遅延については発表ありませんが、使っていて気になるレベルではありません。問題ないと思います。
買い換えの場合は、RAP.VやTE2+と配置が同じなので、これらのアケコンからはすんなりと移行できると思います。ノアール配置が好きの方は少し値が張りますが追加天板も用意したいところです。
すっかりメインとなったObsidian

購入方法
国内サポートが受けられる正式版はアタッサ直販のショップか楽天アタッサ店、一部の家電量販店にて購入が可能です。
海外直販ならAmazon.comでも買えます。
困ったら直販アタッサショップにて
楽天の方がポイントも付くしお得かも?
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