2021
Apr
18
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hitBOX Cross|Up レビュー | ボタンレスコントローラーで有名になったhitBOXから、レバー付きアケコンが発売!

レバーレスコントローラーは5年以上前から存在はしていましたが、あの有名プロゲーマーのウメハラ氏が2020年ごろから使用を始め、ストリートファイターVの様々な大会で結果を出し始めてから、より注目を集めるようになりました。
hitBOXはその「レバーレスコントローラー」を最初に作ったメーカーであり商品名となります。
ストリートファイター Vのプレイヤーに大人気の初代hitBOX
そのhitBOX社がクラウドファンディングを得て新たなアケコンを開発しました。試作品であるαプログラムを経て、コロナの影響で発売が遅れながらもついに製品版が発売されました。それが本日紹介する hitBOX Cross|Upです。
(参考)αプログラム製品のレビューはこちら
hitBOX CROSS|UP レビュー|レバーの付いたhitBOX、移動ボタン搭載で戦いのステージは一歩先へ
外観

天板上には、普通のレバーと8ボタンに加えて、4つのボタンが追加されているのが特徴です。
白枠の4つのボタンが追加されています。

デフォルトのボタンマッピングはこのようになります。追加ボタンは方向キーに対応

筐体の上部には4つの白いボタン

PS4の場合、このような役割になります。

この2つのボタンを押しながら

レバーの左右を操作すると、L3、R3ボタンの入力が可能です。

背面は全面にゴム素材の滑り止めが貼られています。一部のみ滑り止めが付いているアケコンに比べると、はるかに安定性が高いので、この点はとても評価高いですね。

Qanba Obsidianと並べてみました。大きすぎず、小さすぎず、丁度いい感じです。

レバーとボタン
三和のJLFレバー(シャフトカバーあり)とOBSF-30mmボタンが付いています。
従来のhitBOX ではOBSF-24mmの小さめのボタンが採用されていましたが、Cross|Upは普通のレバーアケコンと同じOBSF-30mmが採用されています。
レバーとボタンの配置
製品版でもっとも変更があったのがボタン配置です。αプログラムでは8ボタンはビュウリックス配置で、そこに移動ボタンを4つ追加した配置でしたが、製品版は全体の配置が見直されて、ノアールに近いhitBOX CROSS|UP独自の配置になりました。
上:αプログラム
下:製品版
配置が大きく変わりました。

内部構造
背面のネジを6本外せば、かんたんに内部にアクセスできます。メンテナンスはやりやすい方ですね。
シンプルな内部構造

αプログラムではレバー周辺にネジ穴の造形があり、三和以外のレバーが入らなかったのですが、製品版では構造が見直されていて、ホリのHAYABUSAやセイミツのLS-32(MSベース)、OTTO V2やV5などのカスタムパーツも装着が可能になっています。
レバー周りはゆとりある構造

本体の高さがαプログラムに比べて低くなっているので、ボタンのファストン端子も特殊な形状をしています。
L字型のファストン端子

SOCDクリーナーと遅延について
移動ボタンを左右同時押しした時の動作を決めるのがSOCDクリーナーと呼ばれる機能です。
Cross|Upでは、従来の「ニュートラル」、「後押し優先」に加えて、「先押し優先」の設定も可能になりました。

ちなみに低遅延で定評のあるBrook基板が採用されているので、遅延は全く気になりません。
対応機種
PS4とSwitch、PCで使えます。
PS5専用ゲームでは動作しません。
専用バッグ
持ち運び用の専用バッグも用意されています。

内側の仕切りにはケーブル等が入れられます。

レバー部分もしっかりホールドされるので安心です。なお、他のアケコンもバッチリ入ります。

購入方法
現在のところ、国内代理店で取り扱いがないので、HITBOXのサイトから直接購入のみとなります。
HITBOXのサイト
価格は$249.99、日本への送料は7,000~9,000円ほどかかると思います。
総評
このアケコンはhitBOX と言うよりは、普通のレバーアケコンに移動ボタンを追加したと考えてよいかと思います。
従来のhitBOX と比べると、Cross|Upでの移動ボタンはあくまで補助的に使い、操作はレバー主体で行います。
使いこなせば、ストリートファイターでは歩きガードやダッシュ操作がより速くなり、鉄拳では上下ガードの切り替えやステップ操作が有利になりそうですが、あくまで”理論的には”ですので、高度な操作を習得するには、それなりの練習が必要になります。
あとはカプコンプロツアーなどで、このコントローラーが許可されるかどうか?という点も心配ですね。オンライン主体の今はまだレギュレーション違反にはならないみたいですが…
そのあたりを抜きにしても、Switchでそのまま使えるのは魅力的ですし、移動ボタンも何だかんだであれば便利なので、機会があれば是非試してみてください!

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